採卵では、排卵誘発で育てた卵子を卵巣から採取します。
採卵の時に、何個卵子を採取できるか、さらにその後何個受精卵にできるか、がとても重要なので、少しでも質の良い卵子を複数個育てることが目標になります。
そこで、卵子は年齢とともに少なくなる、という壁が出てきます。ご存知の方も多いかもしれませんが、卵子は産まれてから増えることはなく減り続け、卵子がなくなったら閉経するという体のシステムになっています。
初期の血液検査で、「AMH」という項目があるのですが、これは簡単に言うと、卵巣内にどれくらい卵子が残っているか、が分かる驚きの検査です。
そして私の場合は、残卵子の数に関してだけは恵まれていて、20代の数字でした😳
ピルを早くから飲んで排卵を止めていたからかな、とその時は苦労が報われた気持ちでいました。今回良く調べてみると、ピルをずっと飲んでいても、もちろん閉経はするので、卵子が減らないわけではないらしいのですが、全く関係ないとも言い切れないようなので、苦労した甲斐があったと思っておくことにします😁
ただ、卵子の数に加えて、卵子の質も妊娠するには大切なので、やはり年齢が若いに越したことはないようです。
前回書いたように、排卵を止めながら卵子を育てるという高度なことをしながら、卵胞が18~20mm程度に複数個、成長したところで採卵の36~37時間前に排卵を促す注射を行います💉
(排卵とは、卵巣の中で18~20mm程度に育った卵胞に、「排卵しなさい」という脳からの命令ホルモン「黄体化ホルモン」が大量に分泌され、約40時間以内に卵胞の壁が破れて、卵子が飛び出す状態だそうなので、この状態を人工的に作っている、ということになるようです)
こうして、卵子の成長具合を検査しながら、ベストなタイミングでの採卵をするために、採卵に向けては頻繁にクリニックに通うことになりました。
支払いは通帳引き落としだったので、支払い記録を見てみると、採卵する前月は3回、採卵した月は7回(採卵後の通院も含む)も通っています。特に採卵直前は、2、3日に一度のペースで通わなければなりませんでした。
卵子の状態にもよると思うので、個人差はあると思いますが、不妊治療と仕事の両立が大変だと言われる理由のひとつがまさにこれだなぁと改めて思いました💦
(私が通っていたクリニックは、たまたま当時の職場の徒歩圏内で平日仕事後に通えたのと、土日もやっていたので、まだなんとかやっていけたところはありそうです。)
次回は、採卵当日のことを書きたいと思います😌