ママの検診・検査
育児や家事、仕事で忙しいママたちは、つい自分の身体のことを後回しにしがち…。でも、定期的に検診・検査を受けることは、未然に病気を防いだり、病気の早期発見につながったりすることもあり、自分のためだけでなく、家族のためにもとても大切なことです。自治体の費用助成などを利用して、積極的に受けるようにしましょう。
がん検診
がん検診を定期的に受けることによって、がんを早期に発見し、治療することが可能になってきています。がんの治療には、早期発見がとても重要ですので、定期的な検診をおすすめします。
がん検診は、各市町村で5種類(胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がん)の検診が行われているほか、職場の健康保険の保健事業、任意で受診する人間ドック等でも受けることができます。
札幌市のがん検診
札幌市では、主婦など職場等で受診の機会がない市民を対象に、各種がん検診を実施しています。
- 受診方法
実施医療機関に直接申込みをするか、地区会館等で行う検診(胃、大腸、肺がんのみ)を受診します。 - 対象者
胃・大腸・肺がんは、40歳以上の方(1年に1回)、子宮がんは20歳以上で偶数歳の方(偶数歳時に1回)、乳がんは40歳以上で偶数歳の方(偶数歳時に1回)が検診を受けることができます。 - 費用
費用は、指定医療機関か地区会館等で受けるかによって異なります。
また、市民税非課税世帯や生活保護世帯など、費用が免除になる場合があります。
費用や実施医療機関などの詳細は、札幌市のホームページ。
→札幌市のホームページ
がん検診無料クーポンの利用を
札幌市では、子宮頸がん、乳がん、大腸がんの検診について無料クーポン事業を行っていて、対象者は無料で検診を受けることができます。対象者には札幌市からクーポンが発送されます。
子宮頸がんは20歳の女性、乳がんは40歳の女性、大腸がんは40、45、50、55、60歳の男性及び女性を対象にしています。また、以前送られたクーポンを未使用であったり、一定の期間内に検診を未受診の方は、対象となる場合があります。詳しくは札幌市のホームページ。
→札幌市のホームページ
乳がん、子宮がんについて
乳がんと子宮がんは、ママ世代の女性に特に多いことが知られています。毎年多くの方が亡くなっている病気ですが、検診を定期的に受け、セルフチェックをすることで早期の発見、治療が期待できます。乳がん、子宮がんともに、札幌市のがん検診無料クーポンの対象です。
- 乳がん
乳がんは、乳房の中にある乳腺(母乳をつくるところ)にできる悪性腫瘍です。乳がんになる人は30歳代から急上昇し、40歳後半から60歳代にもっとも多くなっています。1年間に約68,000人が乳がんになり、亡くなる女性は約13,000人で、交通事故で亡くなる方の2倍だそうです。
乳がんは、乳房やその周辺を観察することで自分で見つけることができる可能性があります。健診と合わせて、定期的なセルフチェックも大切です。 - 子宮がん
子宮がんには、「子宮頸がん」と「子宮体がん」があります。どちらも症状が無く進むケースが多いため、定期的な検診がとても重要です。
「子宮頸がん」は、年間約10,000人が発症し、約2,700人が亡くなっています。最近では、20~30歳代の女性に増えており、主に性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の持続的な感染が原因となって発症します。
これに対して、「子宮体がん」は、年間11,000人が発症し、約2,000人が亡くなっていて、50歳以上の閉経後の女性に多い病気です。
乳がん、子宮がんについて、札幌市医師会のホームページで詳しく紹介されています。
→札幌市医師会ホームページ
(以上、札幌市医師会HP参照)
妊娠前に!風しん抗体検査
風しんは妊娠中の女性がかかると、お腹の赤ちゃんに様々なリスクが生まれることが知られています。妊娠中は風しんワクチンの接種ができないため、妊娠を希望していて風しんの抗体がない女性は、妊娠前にワクチンを接種する必要があります。
ただ、風しんにかかったことがあるのか、不確かな場合もありますね。こうした場合に、札幌市では風しん抗体検査を無料で受けることができます。風しんの抗体価が低いなどと判断された妊婦の配偶者も受けられます。
検査内容は問診、採血で、指定医療機関で実施しています。詳しくは札幌市のホームページ。
→札幌市のホームページ
肝炎ウイルス検査
また、母子感染の恐れがある肝炎についても、妊娠を希望する女性は注意が必要です。
札幌市では、市内に在住していて過去に肝炎ウイルス検診を受けたことのない方を対象に「肝炎ウイルス検査」を実施しています。検査内容は、B型肝炎ウイルス検査、C型肝炎ウイルス検査です。費用は無料で、指定の医療機関で受けることができます。詳しくは札幌市のホームページ
→札幌市のホームページ